高橋矯正歯科医院 トップページ >> 記事一覧 >> 楽な治療は良い治療なのか? >> 治療結果が良いことは当たり前と患者さんは考えているはずです。

治療結果が良いことは当たり前と患者さんは考えているはずです。

患者さんの負担が少ない矯正治療を宣伝する場合があります。確かに矯正治療は患者さんに一定の負担を課しているというのは否定できません。例えば、装置が見えること、長い治療期間、顎外装置などがそれにあたると思います。「装置が見えなければいいのに」「治療期間が短ければいいのに」「ヘッドギアなんか使いたくない」こういう希望はもっともな事です。

私は、矯正治療の目的は 歯並び 咬み合わせ 横顔をきれいに の3つと考えていますが、この全てを妥協無く治療できるのであれば装置はなんでも構わないし、治療時間も短いにこしたことはないし、ヘッドギアも使わなくてよいと思います。でも実際にはそうならないこともあります。

装置がみえるということ。「裏側からやる治療、もしくはマウスピースの治療ができれば」と思っているひとは多いはずです。私自身は裏からやる治療もマウスピースを使う治療も方法としては全然悪くないと思っています。でも、表側の治療と全く同一の条件で治療が進まないこともあります。新しい治療法が出てきた場合、従前の治療法(表側の装置)と同じ結果を求めて治療するためには創意工夫があり、これらの装置(裏側の装置やマウスピースタイプの装置)はまだそういう段階を脱したとは言い切れないと考えています。もちろんこれは患者さんの状態によって異なります。要は装置のメリットだけでなくデメリットも明確になった上でその装置を選択できているかどうかが大切なポイントなのです。デメリットもあるけどそれをわかった上で患者さんがその装置のメリットを優先するということであれば、その意見は医療の常識に照らし合わせて尊重されると思います。簡単な例をあげると、患者さんの希望にそって取り外し式の装置を使って、患者さんの主訴である歯のでこぼこが治りました。でも咬み合わせがぐちゃぐちゃになってしまいました。こんなことであれば医療従事者としては取り外し式の装置を勧めてはいけないと僕は考えています。患者さんのニーズに沿ってという言葉を使う先生もいますが、患者さんからすれば当然受容できる治療結果が得られると信じているわけですから、患者さんが望んだのでこの装置を使って咬み合わせは少し(ひどくという場合もあります)悪くなりましたというのは僕は理由にならないと思っています。

治療結果が良いことは矯正治療において何よりも優先すると考えています。矯正治療は別にやらないと死んでしまう治療ではありませんから、そういう治療をあえて大金を払って行う場合、一番大切なのは治療結果ではないかと思います。良い治療結果を見据えた中で、治療中いかに楽に過ごすためにはどういう装置や方法があるのかということを考える必要があるかと思います。

  • ページのトップへ戻る