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取り外し式矯正装置のメリット・デメリット

取り外し式の装置が楽だと思っている方は多いと思います。代表的なものは拡大床とかインビザラインに代表されるマウスピースタイプの装置です。

確かに歯磨きを行う際は取り外しの装置の方が楽になると思います。しかし例えばマウスピースタイプの治療装置の場合、一日に必要な装着時間が20時間ということをきいて他の装置にすることにしたという方が少なくありません。脱着が自分の意志でできるものを2年間の治療期間にわたって、食事の時間以外はずっと装着しているというのは決して簡単なことではないと感じるのではないかと思います。

私が治療させていただいた患者さんでは、このマウスピースタイプの装置を途中で断念したという方はいらっしゃいません。おそらく最初に「使用が意外と大変」であることをしつこく説明させていただいているからだと思います。固定式の装置による治療を途中でやめるには、装置をはずさなくてはなりません。基本的にはこれは歯科医師に撤去を頼む必要があります。しかし、取外し式の装置の場合は通院をやめてしまえば良いだけですので、治療中断への敷居が非常に低いです。取外し式の装置は患者さんの矯正治療への敷居を下げるのがその大きな利点です。敷居が低いものを超えてきた場合やめるのが簡単というのはある意味合理的ではありますが、治療を中断する患者さんにはまったくメリットはないばかりかデメリットのほうが大きいと思います。

このことは小児期に行う拡大床の治療にもあてはめることができます。お母様お父様が取り外し式の装置で治療を望む場合、主な理由は 固定式装置をつけるのが可哀想であるということと、固定式装置は歯磨きが大変そうの二つであることが多いです。可哀想であるという場合は、大人と同じく装置のメリットデメリットを良く検討していただいて決めてもらうしかありません。また後者については、歯磨き自体は難しくはなりますがご家庭での努力で充分むし歯は予防できます。逆にいうとそういう努力も厳しいというご家庭では、取り外し式装置を使わせるのが困難になるということもあります。

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