症例詳細
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20代女性「口元が出ていて気になる」抜歯と矯正で治療した症例
年齢 | 28歳 |
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性別 | 女性 |
主訴/ニーズ | 横顔で口元が前に出ていることを気にされて来院されました。 |
診断 | 上下顎前突 |
診断詳細 | 検査をしたところ、気にされていた口元の突出はオトガイという部分がやや下がっているために起きている可能性がありました。 もともと骨格的に下顎がやや後ろに下がっているために、オトガイも一緒に下がっているようでした。また、前歯が外側に倒れているため唇が突出してしまっている状態でした。 さらに、骨格的には治療中に下顎がさらに後退しやすいことが予想されましたので、十分に注意して治療を行うことが必要な症例です。 |
治療内容 | 口元が前に出ている状態の改善には、前歯をしっかりと後退させることが大切です。デコボコは軽度でしたが抜歯(上下左右の小臼歯:計4本)を行い、そのスペースを利用して歯を下げる治療を計画しました。 装置は表側からの装置を用いました。抜歯により得たスペースを活用することと、治療中に下顎が後退することを防ぐために、歯科矯正用アンカースクリューの使用を勧めました。今回は患者さんの希望によりアンカースクリューではなく、顎外固定装置(いわゆるヘッドギア)を使用することになりました。 |
費用 | 基本施術料30万円 装置料:マルチブラケット装置40万円 保定装置8万円 別途検査料(術前59,800円 術後19,000円) 口腔衛生指導料5,500円 処置料5000円×31回 ※別途消費税がかかります |
期間 | 2年7ヵ月 |
院長コメント | 口元の突出が目立つ患者さんでしたが、抜歯を行い矯正歯科治療することで随分と口元が改善し、すっきりとした横顔になったと思います。抜歯を行った場合、抜歯した部分よりも奥の歯は、治療中に前方に移動してきてしまうことがあります。 それを防ぐために、歯科矯正用アンカースクリューやヘッドギアを使うことをお願いすることが多いです。この患者さんは成人の患者さんでしたが、ヘッドギアをしっかりと使っていただけたので良好な治療結果を得ることができました。 また治療中の下顎の後退の防止にもアンカースクリューやヘッドギアは有効です。この患者さんは初診時の検査のときに治療中の下顎の後退が危惧されたのですが、ヘッドギアをしっかり使うことによりそれも防ぐことができました。 もし下顎が後退してしまえば、歯をいくら下げても口元はあまり改善しないということになってしまいますので、口元の改善を目的とする矯正歯科治療には、とても重要な部分です。また、この方の場合唇を閉じる筋肉の使い方が、前歯が下がってきても変わってきませんでした。 このような方はたまにいらっしゃいますので、前歯がある程度下がってきた段階で唇のトレーニングを行うことで、口元はより改善しやすくなります。 |
治療のリスク等 | ・歯を動かす場合、舌癖が出現して噛み合わせが安定しないときは舌癖のトレーニングが必要になります ・歯を動かす場合、まれに歯の根が短くなることがあります ・ 歯を動かす場合、噛み合わせが変わるため、まれに顎の関節の音がしたり痛くなることがあります ・歯みがきが悪い場合はむし歯になることがあります ・保定装置を入れていない場合は歯並びは元の状態に戻ることがあります ・親知らずが生え、歯並びを押して悪くする場合は抜歯する必要があります |
治療中について
抜歯後、上下ともに犬歯よりも後ろの歯にひとつおきに装置をつけています。下顎が後退しないために先ず一番奥の歯の傾きをコントロールしながら、犬歯を後方にさげていきます。これにはヘッドギアもしくは、歯科矯正用アンカースクリューの使用が必要と考えています。
治療後について
(保定開始2年後)
患者さんの希望により固定式の保定装置を歯の裏からつけています。取り外し出ない分、使用を楽に感じる患者さんがいる一方で歯磨きはやや大変になります。後戻りはほぼなく口元の突出がもどってきたような所見もありません。