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10代女子高校生「重度の上顎前突(出っ歯)」をマルチブラケットと歯科矯正用アンカースクリューで矯正治療した症例
年齢 | 10代の高校生(秦野市在住) |
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性別 | 女性 |
主訴/ニーズ | ・上の前歯が出ている |
診断詳細 | 主訴は、上下とも前歯です。臼歯の関係もそれほど大きな問題はないように見えましたが、側方頭部X線規格写真による検査の結果、骨格的には重度の上顎前突(出っ歯)と診断できました。 また、ご本人は主訴とはされていませんでしたが、歯が前に出ていることで口唇の閉鎖が困難となり、オトガイに梅干しのような緊張ができ、側貌において口元の突出が目立っています。これは、側方頭部X線規格写真でも客観的に確認できる程です。 さらに、スマイル時に上顎前歯の歯肉が露出する、いわゆる「ガミースマイル」があります。患者さまと相談の結果、主訴に加えてこの口元の突出とガミースマイルの改善も治療目標に加えることになりました。 |
治療内容 | まずは、上下左右の第一小臼歯を抜歯。その後、マルチブラケット装置を用いて、早期から顎外固定装置とし「Jフックヘッドギア」を使うことにしました。 治療開始から1年4ヶ月が経過したところで、Jフックヘッドギアの代わりに「歯科矯正用アンカースクリュー」を使用することをご提案しました。歯科矯正用アンカースクリューについては、治療当初から提案をしていたものも、患者さまにとっては植立に対する恐怖心があったようです。患者さまにご理解いただき、治療開始2年後にアンカースクリューを植立し、治療を継続しました。 |
費用 | 1,134,270円(検査費込み、税込み) |
期間 | 3年7ヶ月 |
院長コメント | 最初は歯並びが気になって来院した患者さまでも、口元の突出やガミースマイルが矯正治療で治せることを知って、治療を行うケースもあります。ガミースマイルの治療は、上顎前歯を埋め込んでいきますが、多くの患者さまは歯が歯茎に埋まっていくと思いがちです。 しかし実際には、歯の長さは変わらずに歯茎の位置が上方に移動していきます。ただし、当然上向きの力をかけなくてはならないので、顎外固定装置や歯科矯正用アンカースクリューが必要になることが多いです。 また、歯科矯正用アンカースクリューは植立を怖がる患者さまが多くいらっしゃいます。植立する日も大変緊張したご様子でご来院されるが多いですが、ほとんどの患者さまがあまりの容易さに拍子抜けされて帰るようです。「え?こんなにあっという間に終わるんですか?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。 アンカースクリューにもリスクはもちろんありますが、あまり怖がらずに選択していただいても良いかと思います。もちろん、不安があればお気軽にご相談ください。 |
治療のリスク等 | ・歯を動かす場合、まれに歯の根が短くなることがあります |
矯正治療後の経過と患者さまのご様子
矯正治療後は、主訴の歯並びの改善に加え、口唇の突出とガミースマイルにも顕著な改善がありました。治療後は、可撤式(患者さまご自身で外したり付けたりができるような構造)の保定装置を装着。通常であれば2年後から夜間に使用する物ですが、18ヶ月後から夜間のみの使用と判断しました。
術後2年の検査でも特に大きな後戻りはなく、上下左右の親知らずまでしっかりと咬合しています。通常、親知らずの抜歯が必要となるケースが多いのですが、こちらの患者さまは抜歯をしなくて良かったケースです。また、治療終了3年後にリテーナーを、より歯を抑える効果が高いマウスピースタイプのものに変更しました。治療終了後6年たった現在でも、月に一度ほど就寝時にリテーナーを使用していただいています。また、年に1度程度はご来院いただき、経過観察を行っています。下記の画像は治療終了2年後の様子です。
矯正治療終了2年後の様子
精度の高い矯正治療なら秦野市の高橋矯正歯科医院にご相談ください
今回ご紹介した症例は、高校生ということもあり多感な時期の患者さまです。いわゆる「出っ歯」は、コンプレックスにもつながる可能性があります。矯正治療により改善されることで患者さまがご満足いただき、笑顔になっていただければ幸いです。
矯正治療は、単に治療を行えばそれでいいわけではなく、患者さまのお悩みにしっかりと耳を傾けることが大切だと考えています。そのためには、矯正治療に対する専門的な知識や技術、そして多くの経験が欠かせません。長年培ってきた経験と実績で、患者さまにご満足いただける矯正治療をお届けします。
院長
高橋 滋樹世界でもっとも伝統があるTweed philosophy(ツイード・フィロソ フィー)に基づく治療を実践。2015年には、アメリカのTweed philosophyスタディコースでインストラクターを取得し、ツイードテ クニックをマスターしています。