20代女性「前歯のデコボコが気になる」乳歯が残り、永久歯が足りないため、隙間に歯の移植を行って、「ワイヤー矯正」で歯並びを整えた症例｜神奈川県秦野市の歯医者「高橋矯正歯科医院」

「前歯のデコボコが気になる」とご相談いただきました。

診察したところ、上の前歯（中切歯／1番）は捻じれて生える「捻転（ねんてん）」を起こしていました。

下の前歯（中切歯、側切歯／2番、犬歯／3番）は、重なってデコボコに並ぶ「叢生（そうせい）・乱杭歯」を認めました。

左上は、奥歯（第2小臼歯／5番）が平均的な大きさよりも小さい歯「矮小歯」でしたが、本数は揃っていました。

下の左右奥歯（第2乳臼歯／E）は、子供の歯が残っており、大人の歯「永久歯」がもともとない「先天欠如」が疑われました。

また右上は、犬歯の隣の歯（第1小臼歯／4番）が生えずに隙間があり、第2乳臼歯も残っているため、2本の永久歯の先天欠如が疑われました。

レントゲン撮影をしたところ、右上の第1、第2小臼歯、下左右第2小臼歯の先天欠如が確認されました。

矯正治療に際し、歯の本数を合わせることや、歯が並ぶスペースを確保するために、右上と下左右の第2乳臼歯を抜歯することにしました。
また、上の永久歯の数は左右で2本違っており、歯の数の不均等を調整する必要があるため、移植が必須と考えました。そのためなるべく患者さまの負担が少なく済むよう、左上の矮小歯を右側の隙間へ移植しました。

抜歯後は、歯の表面に四角い装置「ブラケット」を装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整える「ワイヤー矯正」で治療を行いました。それに加え、骨にねじを埋めて土台にする「アンカースクリュー」も使用し、歯を効率的に動かしました。

1,200,000円（検査費込み、税込み）

4年5ヶ月

移植した歯は、歯の根っこが短くなる「歯根吸収」も生じず安定しています。デコボコもなくなり、噛み合わせも問題なく経過は順調です。

患者さまには「歯並びがよくなり、特に横顔に変化があってとても嬉しい」と大変ご満足いただけました。現在は経過観察のため、定期的にご来院されています。

治療前の横顔

治療後の横顔

・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります