「食べ方」意識したことありますか?
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食べ方が歯並びに悪い影響を及ぼす場合があります
舌や唇など口腔周囲筋のバランスが悪いと、歯並びや顎の成長に悪い影響を及ぼすことがあります。そのような患者さんに対し当院では、さまざまな筋肉のバランスを整えるために、MFT(口腔筋機能療法)というトレーニングを行なっています。
このトレーニングでは「正しい食べ方(噛み方)」の練習も行います。その際、食べているところを動画で撮影し、ご本人や保護者の方に普段の食べ方をみてもらっています。
客観的に自分の「食べ方」をみることで「一口の量が多く口いっぱいに頬張って食べている」「片側だけで噛んでいる」など自分では気づいていなかった癖を発見することができます。
保護者の方には普段のお子さんの食べ方についてうかがっていますが「よく噛まずに飲み込んでしまう」「かたい食べ物が苦手」「口を開けたままクチャクチャ食べている」といった印象をお持ちの方が多いようです。
このような食べ方は「正しい食べ方」なのでしょうか?今回は「正しい食べ方」についてお話しします。
正しい食べ方とは…?
普段、家族や友達と食事をしている時に自分の食べ方を意識したことはありますか?あまり意識をしたことがないという方が多いと思います。
ここからは「正しい食べ方」のポイントをご紹介していきます。
ポイント① 姿勢よく座り
ポイント② 前歯で食べ物を噛みちぎり、舌の力を使って奥へ送る
ポイント③ 口を閉じ、左右の奥歯を使いしっかり噛みつぶして飲み込む
簡単そうに思えますが、きちんとできている方は意外と少ないかもしれません。
歯の役割を考えよう!
歯は大きくわけると前歯と奥歯にわけられます。
前歯は切歯と呼ばれ字の通り食べ物を切る役割があり、奥歯は臼歯と呼ばれ、食べ物をすりつぶす役割があります。
前歯ではなく奥歯を使って食べ物を噛みちぎったり、奥歯ではなく前歯で食べ物をすりつぶそうとすることは間違いです。
お肉など、かたい食べ物が苦手な方は奥歯ではなく前歯で食べ物を噛んでしまっているかもしれません。前歯で食べ物を噛んでいてもしっかりすりつぶせないため食べ物がなかなか柔らかくならず、飲み込むのに時間がかかるという場合が多いです。
また、一口の量が多い場合や、口を開けたままクチャクチャ音を立てて食べている場合も食べ物が前方にたまりやすく、しっかり奥歯を使えないので注意が必要です。
口を閉じ、食べ物が前方にこないように頬、唇の力と舌の力を上手に使う必要があります。片側噛みにならないように左右均等に噛むことも重要です。