フッ素入り保護剤エナメラスト

初診予約

再診予約

フッ素入り保護剤エナメラスト

フッ素入り保護剤「エナメラスト」

以前のコラムで、装置が何度も取れてしまう場合は強い歯面処理剤(エッチング)を使用し、唾液検査の結果で酸性度が高い・緩衝能が低いという患者さんには虫歯予防として塗る薬があると紹介させていただきました。 今回はその虫歯予防で塗る薬、エナメラストについてお話させていただきます。

エナメラストは、歯の表面に塗ることで、虫歯予防や知覚過敏の症状を和らげる効果が期待できる高濃度のフッ素入りの保護剤です。一般的なフッ素入りの歯磨き粉に含まれるフッ素は950ppm、高いものでも1450ppmです。 歯科医院で行うフッ素塗布には9000ppmのものが使用されることが多いですが、それに対してエナメラストは22600ppmも含まれています。

 

エナメラストの仕組み

エナメラストに含まれるフッ素は、歯の表面のエナメル質と結合し、フルオロアパタイトという硬く安定した物質を生成します。フルオロアパタイトは、虫歯菌が出す酸に強く、歯の溶解を防ぎます。また、歯の表面の微細な傷を埋めることで、神経への刺激を遮断し、知覚過敏の症状を和らげます。

 

エナメラストの主な特徴

・高濃度のフッ素: 歯のエナメル質を強化し、虫歯菌が出す酸から歯を守ります。

・知覚過敏の緩和: 歯の神経を保護し、冷たいものや熱いものがしみるのを防ぎます。

・持続的な効果: 歯の表面にしっかりと密着し、長時間効果が持続します。

 

エナメラストの注意点

・エナメラストを塗布した後、数時間は飲食を控える必要があります。特に、熱いもの、硬いもの、粘着性のあるもの(飲料を含む)は控えてください。これは、エナメラストが歯の表面にしっかりと定着するまでの時間が必要なためです。飲食によって、エナメラストが剥がれてしまい、効果が十分に得られなくなる可能性があります。

・エナメラスト塗布後、数時間は歯磨きやフロスを使用しないでください。 これもエナメラストの定着を妨げないようにするためです。

・アルコールを含むマウスウォッシュの使用も、塗布後しばらくは避けてください。

・ まれに、歯の表面が一時的に変色することがあります。これは一時的なもので、通常は数日で自然に消えます。

・ エナメラスト塗布後4日間は、当医院・他医院ともに歯科医院でのフッ素処置を受けないでください。

上記以外にも、歯科医師・歯科衛生士から個別に指示がある場合は、必ずそれに従ってください。

これらの注意点を守ることで、エナメラストの効果を最大限に引き出し、安全に使用することができます。

(当医院では歯面処理剤を使用した歯、または知覚過敏の症状のある歯のみにエナメラストを塗布しています。)

 

エナメラストについてご不明な点やご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

歯科衛生士 冨田

各種ご予約はこちら

初診予約

WEB予約が空いていない場合には、お手数ですが、メールフォームからご希望の日時をお送りください。

再診予約

[再診]WEB予約

予約が取れない場合はお電話ください

TEL0463-82-8213