歯が動く仕組み
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歯が動く仕組み
なぜ歯が動くの?
患者さんから、歯はどのように動いているのですか?と質問されることがあります。そのような時は、まず、歯は歯槽骨に埋まっていて安定しているということと、矯正治療は口の中に矯正装置をつけて動かしたい方向に力をかけて歯を移動させますが、この時重要な働きをするのが歯根膜のなかにある破骨(はこつ)細胞と骨芽(こつが)細胞であるということをお話しします。
歯を動かす細胞の働き
では、歯が動く仕組みについて2つの細胞の働きを説明いたしましょう。例えば、歯を右→の方向に動かす場合、矯正のワイヤーで歯を右に引っ張ると、歯が進もうとしている側(右)の歯根膜内にある破骨細胞が右側の歯槽骨を溶かします。そして、そこにできた隙間に歯が移動します。反対側(左)では、歯はすでに右へ引っ張られたので、歯のあった場所に隙間ができます。左側の歯根膜内の骨芽細胞がこの隙間に新しい歯槽骨を作り出して歯を安定させます。
矯正治療中は、これを何度も繰り返して少しずつ歯が動いていきます。ですから歯周病が進行すると、破骨細胞と骨芽細胞の働きが弱くなり、矯正治療を行うことが難しくなります。
患者さんには、歯周病にも関心を持って、健康な歯ぐきを維持できるよう歯みがきを頑張っていただきたいと思います。
歯の動く仕組み、ご理解いただけたでしょうか?
歯科衛生士 阿部