矯正治療で使うヘッドギアーについて
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矯正治療で使うヘッドギアーについて
今回はヘッドギアーについてお話しします。この装置は、6歳から12歳ごろ、お口の中に乳歯も永久歯も生えている時期(混合歯列期)から子どもの歯がすべて抜け、大人の歯が生え揃った時期(永久歯列期)のお子様を対象にした上顎前突を改善する装置です。
上顎前突とは、出っ歯のことです。上の前歯または上の歯列が前に突き出ている状態をいいます。下顎に対して上顎が大きい、逆に上顎に対して下顎が小さい場合に起こります。
見た目の問題もありますが、出っ歯には機能的な問題もあります。例えば、転んだりした際の衝撃で、歯が折れてしまったり唇を怪我することがあります。また、唇がとじにくいので、口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい、顎の関節に負担がかかってしまうなどの症状が生じるかもしれません。それで、この時期に骨格の修正を行ないます。
ヘッドギアーの装着方法は、奥歯の頬側にチューブを付けた後、フェイスボウの端をチューブに挿入し、ヘッドキャップを被ったらフェイスボウの真ん中を抑え、モジュールストラップの穴に片方ずつフックをかけて装着します。
ヘッドギアーを使用するにあたって、小学生は一日平均10時間以上つけることをお勧めしています。就寝時間と起きている時間を工夫して、最低でも8時間使用するよう当医院では指導しております。1年(から1年半)かけて使用し、そこから半年かけて時間を減らして行きます。
ヘッドギアーは装着することで効果がでます。お子様の矯正治療には、ご家族の協力が不可欠です。疑問や質問などありましたら遠慮なくお申し付けください。
衛生士 安居院