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咬み合わせの異常(顎変形症)

咬み合わせの異常(顎変形症)

「顎変形症(がくへんけいしょう)」とは、顎の骨の大きさや位置に問題があり、顎が前後左右にズレていたり、上下の顎のサイズが違っていたりする状態を言います。顎変形症があると、咬み合わせや言葉の発音などに異常が出るため、外科的な治療が必要になります。

秦野市の「高橋矯正歯科医院」では、顎変形症(咬み合わせの異常)のお悩みの患者さまの相談を受け付けています。

顎変形症の原因は?

  • 親御さまや祖父母に顎変形症がある場合など、遺伝による要因
  • 口呼吸や指しゃぶりなど、幼少期の悪い癖によって引き起こされる
  • 成長期に顎の病気になったり顎を強く打ったりして、成長のバランスが崩れると顎変形症になることも

顎変形症に起因する問題

見た目に影響が出る 歯に過剰な負担がかかる

見た目に影響が出る

顔が歪んで見えたり、口をうまく閉じられなかったりするため、見た目のコンプレックスを持ちやすい。

歯に過剰な負担がかかる

歯に過剰な負担がかかる

咬み合わせがうまくいかず、余計な力がかかりやすいので、歯にトラブルが生じやすい。

食べ物が咬み切れず食べにくい 発音がうまくできない

食べ物が咬み切れず食べにくい

顎が前後左右にズレているため、うまく食べ物を咬み切れない。

発音がうまくできない

発音がうまくできない

咬み合わせがズレているところから空気が漏れてしまい、正しく発音できない。

顎変形症の治療方法

小児期に考えなればならないこと

顎変形症は顎の成長にともなって発症するため、成長がある程度進むまでは診断できないことがあります。小さなお子さまでは、反対咬合など咬み合わせの異常を子供のうちに治療しなかった場合は、後になって顎変形症となるリスクが大きくなってしまいます。

幼少期に骨格的な治療を受けなかった場合は、顎変形症になる可能性が高くなることもあります。そのため、お子さまの咬み合わせの異常に気づいたら、早めに適切な治療をすることが重要です。

また、反対咬合の場合、一度は改善しても顎の成長によって再発してしまうケースがあります。下顎の成長が特に顕著な場合には、外科治療が必要になることもあります。

大人の顎変形症の治療法

顎変形症の診断は、顎の成長が完了する16歳以上になってから行います。外科治療を行う場合、手術自体は成長の終了する男性の場合は20歳以上、女性の場合は18歳以上からの適応となります。

当院では顎変形症の手術の場合、大学病院の口腔外科と連携を図りながら治療を行っています。口腔外科とは、お口の中はもちろん、顎や顔面などに現れる疾患や外傷の治療を扱う診療科です。

顎変形症の外科治療を行う際は、まず当院で診査・診断をして治療方針を決定した後、当院と連携している大学病院の口腔外科でも一度診察を受けていただき、その方針に問題がないかを確認します。

大学病院との間で治療方針の合意が図れたら、当院で術前矯正治療を12~18ヶ月ほど行い、その後日程などを調整して、口腔外科で手術をします。手術の際は、10日~2週間ほどの入院が必要です。その後さらに6~12ヶ月程度、術後矯正治療を続けます。

実際に手術を担当する歯科医師は、大学病院の口腔外科の専門家です。

シミュレーションを行って
治療計画を決定します

顎変形症の外科矯正を行う場合、具体的な手術の計画は事前に行うシミュレーションに基づいて決定します。シミュレーションでは、治療が終わった後でどんな顔つきになるのかを、実際に患者さまご本人にも確認していただけます。

この外科手術では、ミリ単位で骨を切って移動させていきます。治療の目標とする顔つきを実現するためにも、事前のシミュレーションは欠かせません。ただし、このシミュレーションでは骨の動きを予想することはできても、唇などの組織がどのようについてくるかまでは正確にはわかりません。

実際に手術をした後で、シミュレーションの通りになるとは限らないため、事前にしっかりと話し合い、ご納得いただいてから治療を進めることが重要なのです。治療は大学病院の口腔外科の担当歯科医師が外科治療を行い、その後当院にて矯正治療を行います。

手術をともなう外科矯正

シミュレーションを行って治療計画を決定します

顎の骨の大きさや位置による著しい受け口の症状などがあり、顎に大きなズレが見られる顎変形症などの場合には、矯正装置を用いた治療だけでは、顎の骨や歯は正しい位置になることはなく、長期的に見て良い結果を得ることはできません。

このような場合に行うのが、手術をともなう外科矯正です。外科矯正では、手術により顎の位置自体を大きく移動させ、顎の骨や関節、またその周りの筋肉などさまざまな部分を正しい位置に導いていきます。

この外科矯正は、特にその治療計画の立案において、歯科医師の技量が求められます。顎に大きなズレが見られる場合には、一度お気軽にご相談ください。

外科矯正の特徴
  • 顎変形症など顎のズレが著しい症例でも見た目を大幅に改善できる
  • 咬み合わせを正しく整えることができる
外科矯正の流れ
01装置による
矯正治療
あらかじめ手術の前に、装置による矯正治療を行い(12~18ヶ月程度)、歯並びを整えておきます。
02外科手術
全身麻酔をした上でお口の内側から顎の骨を切断して、正しい位置に動かす手術を行います。この外科手術は、当院が提携している大学病院にて行います。
03再度装置による
矯正治療
移動させた顎の骨が安定したのを見計らって、最後の仕上げとして再度装置による矯正治療を行います。
04完了
装置による矯正治療(6~12ヶ月程度)を行い、治療は完了です。
外科矯正の費用

外科矯正は自立支援医療(更生・育成医療)指定医院で受けた場合、健康保険が適用となります。保険適用となる場合の治療費は、術前・後の矯正治療で30万円程度です。

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