しゃくれ(受け口)
- ホーム >
- しゃくれ(受け口)
しゃくれ(受け口)は、「反対咬合(こうごう)」あるいは「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれる歯の不正咬合の一種です。横から見た顔にコンプレックスを抱くだけでなく、発声に支障が出たり、物を食べにくいなどのトラブルの原因にもなりかねません。
秦野市の「高橋矯正歯科医院」では、お子さまや大人の方のしゃくれ(受け口)の治療も行っています。
しゃくれ(受け口)になる
原因
- 遺伝により、下顎が前に出ている
- 下顎に比べて上顎の成長度合いが少ない骨格の発育不全がある
- 子供の頃に「下顎を突き出す」「舌で前歯を押す」といった癖があると、しゃくれ(受け口)になることがある
しゃくれ(受け口)で
引き起こされる問題とは
食べ物が咬みにくい | 正しく発音できない | |
---|---|---|
前歯が咬み合わないため、食べ物がしっかり咬めない。 |
正しく発音できない |
舌の動きが制限されることによって、正しい発音ができないケースがある。 |
歯ぐきがやせる | 見た目が気になる | |
歯ぐきがやせやすくなり、歯周病の進行が早い場合がある。 |
見た目が気になる |
下顎が突き出て顔が長くなることが多く、コンプレックスが生まれることがある。 |
しゃくれ(受け口)の効果的な治療法
お子さまのしゃくれ(受け口)の
治療法
最初にお子さまの骨格に問題がないかどうかの確認を検査します。もし骨格に問題がある場合には、フェイスマスクなどを装着して上下の顎の成長をコントロールしていく治療を行います。
フェイスマスクを用いる治療では、毎日12時間程度装着することが必要です。これをきちんと実践しないと、効果は期待できません。長い時間フェイスマスクをつけているのは、本人にとっても辛いかもしれませんが、使用時間が短いと効果は期待できません。
なお、骨格自体に問題がなかった場合には、リンガルアーチや筋機能矯正装置を用いて前歯の角度を変え、下顎の前歯の前方に上顎の前歯を出す治療を行います。しゃくれ(受け口)を放置しておくと、お子さまの顎の成長に問題が起こるケースもあります。幼いうちに治療することをお勧めします。
MFTの併用で口元の癖も一緒に改善
お子さまのしゃくれ(受け口)では、もともと舌癖(舌の悪い癖)を持っていることが原因である場合があります。お子さまが舌で下顎の前歯を押していたり、下顎を前に突き出すしぐさをする様子はありませんか?
こういった悪い癖がそのままになっていると、治療がスムーズに進まないだけでなく、成長につれ症状が再発する原因になることもあります。そこで当院では口腔筋機能療法(MFT)を併用し、トレーニングによってこの舌癖の改善を図ります。
お子さまの成長とともに、しゃくれ(受け口)の再治療が必要になることも
小さい時にしゃくれ(受け口)の治療をして改善が見られた場合でも、お子さまが成長して背が伸びてくると、顎の成長が進むため再び元に戻ってしまうケースがあります。子どもの身長がどれくらいになるか分からないのと同様、下顎が今後どの程度成長して伸びるのかを、事前に把握するのは困難なのです。
そのため、お子さまのしゃくれ(受け口)の治療では、身体全体の成長を見守りながらの経過観察が欠かせません。勢い良く身長が伸びる成長期が終わった時点で、再治療が必要と判断された場合には、成人矯正の装置で治療を行います。下顎の成長度合いが大きい場合には手術が必要になることもあります。
大人のしゃくれ(受け口)の
治療方法
前述の通り、下顎は身体の成長によって伸びていくため、まだ身長が伸びている間は、例え永久歯が生えそろっていてもしゃくれ(受け口)の治療は行いません。この治療は基本的に、背が伸びる時期が過ぎ、成長が概ね止まってから行います。
治療にあたってはマルチブラケット装置を用いて、下顎の歯を後方に動かしていきますが、お口の状況によっては上顎を前に出す処置も行う場合があります。症例によっては外科的な治療が必要となるケースもありますが、その判断はしっかりとした診査・診断の後に行います。
具体的な治療のタイミングや治療方法については、患者さま一人ひとりのお口の状態を診たうえで、ご相談しながら決めていきます。